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オンナの世界|2017.10.29

「男性脳」「女性脳」という言葉があります

 

脳の構造が違うためか

行動パターンが性差によって

異なる場合があります

 

それは馬も同じです

 

サラブレッドが群れで過ごすのは

生まれてから離乳するまでと、引退して母親になるときです

 

成長した牡馬は近づけると喧嘩を始める危険があるので

基本的に個々に放牧されます

 

つまり放牧されている馬の群れがいたら

それは牝馬とその子供たち

 

 

 

みんなで仲良く水を飲んでいます

 

 

一頭の馬がゆっくり歩いてきて

軽く耳を絞ると

一斉に場所を譲ります

 

 

一頭は水飲み場を独占です

 

 

傍に寄ることが許されるのは彼女の子供だけです

 

他の仔馬が近づこうとすると

歯をむき出して咬む素振りをし

威嚇します

 

慌てて自分の母親の元に駆け寄る仔馬

 

その状況を横目で見ながら

私は放牧されている馬たちに近づきます

 

仔馬たちは見慣れない侵入者に

興味津々

 

 

 

私も嬉しくなって仔馬たちを撫でようとした

その瞬間です

 

一頭の馬が耳を絞りながら仔馬たちを追い払い

そして私の前に立ちはだかりました

 

 

まるで

「最初に挨拶するのは私でしょ!!(怒)」

と訴えているようです

 

私は彼女の首筋を撫でながら

「よろしくね!」と言いました

そして彼女は斜め下に視線を向けました

視線の先には彼女の子供がいます

「この子にも挨拶して!」

と言ってるように感じたので

やはり首筋を撫でながら

「こんにちは!」と告げました

 

 

その模様を見届けると

親子はゆっくり向きを変え

私から遠ざかっていきました

 

その後、

遠巻きにいた仔馬たちとその母親たちは

ゆっくり私に近づき

匂いを嗅いで何かを確認しているようでした

 

その順番も微妙な力関係があるのかもしれません

 

私の主観では

現役時代好成績を残した馬が

群れの中で優位に立つことが多いですが、その限りではありません

 

「威張りたい」という気持ちが

強い馬ほど優位に立つように感じます

 

「負けるのが嫌い」という馬が

結果的に好成績を残す確率が高いのかもしれません

 

これが牡馬だったら

力比べをするために

一戦交えるのではないでしょうか?

 

牝馬でも直接攻撃して

自分の優位性を示す馬もいることでしょう

 

でも多くの場合は

耳を絞ったり咬みつく素振りをしたり

「威嚇」だけで成立するように感じます

 

微妙な力関係を察知するのは

女性脳の特性かも・・・・

 

人の場合、小学校の高学年くらいまでに

この能力は開花します(個人の感想です)

それを身につけておかないと

女社会で生きていくのは

とてもシンドイことでしょう(個人の感想です)

面倒くさい相手とは距離をとることが

安全だからです

幼児期は身体や言語の発育が早い子が優位になり
強い子が弱い子を支配します

でも思春期くらいになると
段々、折り合いのつけ方を学んでいき

自分のテリトリーを確立していきます

 

強い子も

威張っているだけでは嫌われることを学ぶので

人格形成も必要だということに気づきます
 
 
これらを学ぶ機会のなかった人は

大人になっても

「支配する側」と「支配される側」の位置関係になります

「子分体質」の人が「支配者」を作るケースもあります

これは非常に厄介で

うっかり巻き込まれると

自分まで「子分」にされてしまいます

 

 

 

馬の話に戻ります

 

エネルギー(気力)の強いものが優位に立つのです

これは群れを作る

あらゆる種族の共通点かもしれません

 

群れが出来れば

必ず優位に立ちたがる者が出てくるのは

必然です

 

 

中には群れを嫌い独立を好む馬もいます

彼女の独立を守るには

誰よりも強いエネルギーが必要です

 

そういう馬は

誰にも文句を言わせず

悠々自適です

 

 

 

 

 

 

 

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