シャロン・メイ・デイビス先生|2018.10.20
今週の水曜日シャロン・メイ・デイビス先生の講習会に参加しました
シャロン先生は世界的に有名な馬のセラピストです
「馬の基本マッサージ」という著書もあるので
ご存知の方も多いことでしょう
骨格に関する研究は特に評価されており
「The Bone Lady」とも呼ばれているそうです
この日はJRAの厩務員さんたちに向けた講習会でしたが
ご厚意で拝聴させて頂きました
↑ この馬、どこに異変があるかわかりますか?
腹部周辺の筋肉が硬くなっている様子がわかりますか?
↑ 拡大した写真がこちらです
(これはシャロン氏のスライドを元にして私が拡大した写真です)
さて、どこが悪いのでしょう?
もし私がこの馬に出会ったら
胃が硬くなり周囲の筋肉を引っ張っているか
トレーニングによる腹筋の過緊張と思うかもしれません
答えは蹄のトラブルです
なんと四肢のうち三肢の蹄がナヴィキュラーでした
ナヴィキュラーとは蹄骨底面にある舟状骨の疾患です
その痛みによるストレスにより腹部が緊張していたのです
かなり痛かったことでしょう!!!
もしも私たちが足の裏を怪我したとき
衝撃が和らぐようゆっくりと着地させます
ゆっくり着地するには腹部を緊張させる必要があります
馬も同じです
蹄の内部のトラブルは私達に見つけることはかなり難しいです
しかし腹部の過緊張が蹄のトラブルの可能性もあることを
知っておく必要もあることでしょう
それをみなさんに知って頂きたくて
ブログに書かせて頂きました
このほか、貴重な症例の数々を紹介してくださった
シャロン先生に心から感謝いたします